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南部の男、伊達藩のお祭りに行く その二 二部

  • 遠林健一郎
  • 2017年8月7日
  • 読了時間: 5分

10時台だったと記憶する。

パンフの時間に併せて、クリスロードだったかマーブルロードおおまちで、すずめ踊りの流し踊りを待っていた。

やってきた、やってきた。

「さて、今日は踊りを思う存分とるぞ」

特に規制などもないから、マナーさえ守れば自由に撮り放題な環境だった。

観客が埋め尽くすというより、行きかう歩行者が両側にいる、といった程度で、撮影者には非常に動きやすく、ありがたい環境だったのも嬉しい。

娘すずめさんたち。

確かにすずめ踊りって、女性の方が画になる気がする。

何故なんだろう?

人通りも出て来たので、東二番丁通りの三越のある交差点まで移動し、消防団の梯子のりを待ち受けた。

警察官が慌ただしく道路上を歩き、東二番丁通りは片車線通行へと整えられる。

人が少なかったので角のポジションにしたけど、これは大きな失敗だった。

消防団さんたちは交差点の中には入らず、定禅寺通りと東二番丁通り上で披露を始めたからだ。

仕方がないので、カメラを三脚に固定して、左右どちらにも向けやすくして対応することにした。

尚、仙台市内の各区、青葉、泉、太白、若林、宮城野、そして秋保の披露だった。

私は若林区の消防団を中心に見た。

足だけで支える技。

今度は低い倒立のような技。

2人での大技。

上の人が梯子に片足を引っかけて逆さになり、もう1人はその胴に足だけで巻き付く、というもの。

どちらの人も、一切手は触れていないのだから驚き。

こちらも2人での大技。

先程の足をかけた状態で、1人目は2人目の帯を掴んで持ち上げる。

2人目は大の字になり、1人目のその片腕だけに全体重を任せているような状況だ。

恐ろしすぎる。

もちろん、下にトランポリンなどが用意されている訳もなく、落ちたらコンクリート真っ逆さま。

この梯子も、鳶口で多くの仲間が下から支えているからこそ、揺れないのだ。

皆さんは、ここまで仲間を信頼して、身を任せられるだろうか?

改めて、こういうところに日本文化の根幹と言うか、精神性の根っこを見るような気がする。

ごくろうさまです。

梯子のりは大原水かけまつりでの、一関消防団のものを2年連続で見てきているけど、2人技は断トツで、仙台のほうが 高いものばかり。

どちらにしても、凄い技能であることには変わりはないけど。

その後は、行列まで少し間があった。

座っているだけでも、額に汗がほとばしってくる。

書いてなかったけど、この日は夏を先取りしたように暑かった。

30℃に迫るか、下手すれば超えていただろう。

稚児行列というやつかな。

先頭がやってきた。

昨夜に続き、政宗公が登場。

う~ん、直江兼続の「愛」の兜も凄いけど、真ん中のお方のムカデの兜も凄い。

「宗像教授伝記考」というマンガで、武田の家臣の百足(ムカデ)衆について考察していたのを思い出したので、その関連かとも思い、改めて、百足衆や百足というキーワードで検索してみた。

百足は前進するのみ、けっして後ろに下がらない習性の虫だから、戦場で決して後ろに引かないという意味で、武士の間で、ムカデ意匠が武勇の象徴とされたそう。

なるほど。

でも、今なら「気持ち悪い」で一蹴だわなw

チビッ子伊達政宗の軍団も登場。

気仙郡住田町から参加の五葉山鉄砲隊の火縄銃披露。

耳を貫く爆音は、こういう機会でもないと出せないだろう。

それこそ、小さなイベントでやったりしたら、即苦情ものの音。

こちらは支倉常長さんたち。

桓武天皇の血筋でありながら、伊達氏に仕え、慶長遣欧使節団を率い、アジア人唯一無二のローマ貴族になった、ドン・フィリッポ・フランシスコさんです。

改めてこうして経歴を調べてみると、複雑というか・・・。

安土桃山時代~江戸時代初期に、こういう運命を生きた人間って、自分の出自とかアイデンティティをどう考えていたんでしょうね?

伊達藩御用達、勝山酒造の唐獅子山鉾。

会場アナウンスで、「今年はより一層粛々と運行してまいります」と紹介される。

勝山さんはのとこはすずめ踊りも伴わないので、余計に静か。

「う~ん・・・何かやっぱりちがうんだよなぁ・・・」

お囃子を伴って賑やかに・・・って期待してしまう私には、少々残念だけど仕方ない。

これ以上は・・・他藩の人間なんで、あまりが過ぎると何されるか(笑)

いやいや、仙台市民は優しいですよ(笑)

すずめ踊り登場。

暑い暑い。

カメラとハンカチが手放せなかったけど、踊ってる方はもっと暑いでしょうな。

大黒天山鉾。

宵まつりの山鉾は3台だけだけど、本まつりでは計11台になる。

仙台水産の御神船山鉾。

撮った写真から切り出したものだけど、これはいい写真になったな。

地元百貨店、藤崎の恵比寿山鉾。

JRの雅山鉾。

太鼓も賑やかに。

「萩の月」で有名な菓匠三全の青葉駒山鉾。

阿部蒲鉾店の大鯛山鉾。

すずのすけも登場。

NTTの囃子山鉾。

フィニッシュも決まる。

日専連仙台会の政宗公兜山鉾。

七十七銀行の七福太鼓山鉾。

露出し過ぎでは?(笑)

鼓童みたいで。

金のとんがり帽子は火縄銃隊。

家臣団。

勝どきを上げるぞ~!!

ポージングのサービスも。

仙台ではお馴染みらしい、青色の松川だるま。

最後に、すずめ踊り大行列がやってきて、総流し踊りになだれ込む。

時間は13~14時台。

昼飯がまだだった私は、勾当台公園の屋台エリアへと消えて行った。

続く

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