春の栃木県遠征 その二
- 遠林健一郎
- 2017年5月9日
- 読了時間: 4分
4/16(2日目)はいよいよこの遠征の大きな目的の1つ、「大田原屋台まつり(本祭)」の見物・撮影の日だった。
大田原市までは、黒磯行の東北本線に揺られて最寄駅の西那須野駅まで行き、さらにそこから2~3km東方へ向かわねばならない。
祭のピークタイムは何と言っても夜の「ぶっつけ」だろう。
「金燈籠」とかいう交差点でなにやらそれはやるらしい。
「ぶっつけ」と言っても、秋田県の角館で行われる曳山ぶっつけや、福島の飯坂けんかまつりのような、読んで字のごとくのものではないのだけれど。
で祭は午前開始、11時くらいから9町全屋台が「トコトコ」とかいう商業施設?公共施設?の広場に勢ぞろいし、屋台とお囃子の紹介をするとの事。
早々に大田原まで向かっても良かったのだけれども、問題はその後の「ぶっつけ」までの時間潰しだった。
下調べの段階で大田原には車社会そうなイメージを抱いていたので、1日大田原に拘束されてしまうのがいろいろ見たい旅行者には何かリスクに感じた。
結局、ぶっつけ1~2時間前の現地着を目標にして、今いるこの宇都宮を歩き回ることにした。
朝の7時台だったろうか?
初晩の宿にしたネカフェのパック時間の関係で、朝早くから出なければならなかった。
もちろん、限られた時間の中で一つでも多くの事を吸収したい私には、早起き自体はさほど問題ではなかったのだけれど。
それにこういう時って、何か興奮して寝つけず夜更かしになり、かといって朝も早く目覚めてしまうってことが往々にある気がする。
修学旅行なんかを想像してもらえば分かりやすいかも。
昨日も歩いた西口界隈に向けて、肌寒い空気の中歩みを進めてみることに。

ちなみに、宿のネカフェは東口だ。
朝陽を浴びるビルと綺麗な青空を眺めながら、まずは西口に出るためにJR駅へ。


この道中で、東口にもなかなかの繁華街があるんだな、と改めて実感した。
JR駅に付き、衣類などの不用品をJR駅のロッカーに捨て置き、軽いメッセンジャーバッグに。
通勤ラッシュの人混みをかいくぐりながら、ペデストリアンデッキを降りる。
まずは朝食だ。
2日目の宿となるチサンホテルのすぐ下で、朝マックすることにした。
短い朝食が済むと、県道1号をひたすら真っ直ぐ進んで行く。


まず最初に辿り着くのが宮の橋交差点。
田川に橋が架かり、川沿いには桜並木も美しい。
神無月がモノマネしたがりそうな歌手の曲名も。
「気持ち悪いですか?」(笑)

味のある店の軒先にも惹かれた。
そこからはどこをどういう風に歩いたのか、ハッキリとは覚えていない。
何しろ地名や通りがわからないので。

中にはこんな怪しげな場所まで・・・。
なんかこういう悲観論者・終末論者って、目の前の1分1秒を楽しめなさそうで、それはそれで残念が気がしてならないんだけど。
やたらと某若手女優のポスター類を貼りまくっていて、「卒地球」とか書いてあるし・・・。
異様な磁場に飲み込まれないうちに、私はその場を退散する事にした。

こんな建設クレーンを見かけるのも、都市部に来たな~って印象を強くさせる。
何せ田舎者なもんで(笑)
はー。
有名なオリオン通りも、西口屋台横丁も少し遠いんだよな。
この時間に開いてる店があるわけじゃないし・・・。
これまた少し離れるが、栃木県庁近辺に足を延ばしてみることにした。
栃木県庁には展望室があり、宇都宮市内を一望できる。
風景写真撮りには押さえておきたい場所だ。


そういや今日は日曜じゃん(苦笑)、と県庁敷地内でガッカリしながら、朝の県庁付近を歩いていると、こんな飲み屋街を発見した。
きっと役所勤めの方々には重宝されているのだろう。

傷付いているのか、近づく人間にも飛び立とうとしない、飲み屋街の1羽のカラス。

飲み屋街の真ん中を貫く小川には魚も泳いでいた。
この辺まで来たのにはもう1つ訳がある。
宇都宮餃子の人気店と言われている店の1つが、この近くにあるとリサーチしていたからだ。
昼飯で入ってみたいと思っていたので、場所の下調べを兼ねていた。
店は発見したけど、当然まだ開店前。
はー。
しんどい(笑)
朝から歩きづくめで、陽射しも出てきて熱くなってきた。
はおりの上着を脱ぎ、また県道1号方面へ戻って行く。
PARCO前の二荒山神社の広場が何やら人で賑わい始めていた。
ブォン!!ブォン!!
けたたましい轟音が私後方から、少し歩き疲れている身体を襲ってきた。
振り返ってみると、車高の低い黄色い車がさっそうと登場した。
「げっ、カウンタックじゃん!?」
「Super Car Meeting in Utsunomiya」だった。
カウンタックのオーナーは会場内にお家芸で入庫し、降り立った。

白のスラックスに白いポロシャツをトレンディドラマ風に着こなし、腕には高そうな時計が輝いている。
爽やかに登場した男性は、人混みの中に消えて行った。

はー。
ランボにフェラーリ、ポルシェ・・・。
ここに揃った車を合計すると2ケタ億円超えても不思議じゃない・・・。
天文学的数字に私の頭の回路はしばし機能停止した(笑)
続く
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