春の栃木県遠征 その一
- 遠林健一郎
- 2017年5月8日
- 読了時間: 4分
4/15~4/14かけて栃木県に遠征をした折の話を、遅ればせながら数回に分けて書こうかと。
まず、なぜ栃木だったのか?
話はそこから始まる。
単純に祭り好きである当方は、「春は地元近県をベースに大小春祭を」と、冬ぐらいには漠然と考えていたのだけれど、ごくごく小規模な集落の祭を除き、去年の内に主要なものは見物していた。
ざっと上げれば以下の通り。
・大原水かけまつり(一関市)
・北笹間火防祭(花巻市)
・二子宿火防祭(北上市)
・黒沢尻火防祭(北上市)
・江釣子火防祭(北上市)
・金ヶ崎火防祭(金ヶ崎町)
・初午まつり 火伏の虎舞(加美町)
・日高火防祭(奥州市水沢区)
・世田米四年祭(住田町)
・江刺甚句まつり(奥州市江刺区)
こんな具合に春祭りの大半、特に「岩手県はほぼ拾えたかな」ということで、全国に視野を向けてみたい気持ちがふつふつと湧き上がってきたのだ。
きっと、昨年の秩父夜祭遠征もかなり影響していたに違いない。
勤め人である以上、長期滞在や頻繁な遠征は物理的にも経済的にも難しい。
そこで私は調べた。
①開催日が近く、数日の連泊だけで、祭が2つ以上はしごできるところはないか?
②できれば東北~関東間でないか?
この二大条件は最優先にした。
愛知県の「半田まつり」も当初は候補には挙げていたのだが、いかんせん東北民に西日本は遠過ぎる。
移動手段的には飛行機を使えば済む事だけど、東京遠征にオリオンさんの夜行バスを使うぐらいだから、移動手段にはなるだけコストを割きたくない。
②の条件が優先されたのはそのためだ。
そして、あーでもないこーでもないと考えて栃木県に決定した。
日光市の「弥生祭」と大田原市の「大田原屋台まつり」がはしごできそうだったからだ。
ついでに中継都市となる宇都宮で、かの餃子でも食らってくれば話のネタにもなる(笑)
地元県から栃木県への直通のアクセスが、新幹線しかないのがコスト的に少しネックではあったけど、日本という国の交通網が東京から近県主要都市に伸ばしただけのようなつくりになっている以上、選択の余地はない。
秩父夜祭での埼玉県遠征時ですら、都市間移動がわりとめんどいことを実感した。
ちなみに東北本線をひたすら乗り継いで、6時間近くかけて栃木県入りするシュミレーションも立てたけど、時間的にも体力的にも絶望的過ぎる。
改めて日本の交通は、田舎人間の上京嗜好が前提にハードが整備され、格安の夜行バスなど、上京嗜好を後押しするシステムやサービスで成り立っているのだなと。
暗に「東京にさえ来ればいい。何でもあるんだから。他には目を向けるな」とまで言っているように、私のようなひねくれものは感じてしまった。
そうなると、ひねくれてる分余計に「東京ばっかじゃなくてもいいじゃん」となるのが世の常で、まして私が興味を持つ祭事というのは往々にして都市部から離れていることも多いから、このような栃木県遠征が生まれるのだ。
少し話が脱線したような気もしたけど、こうした経緯で降り立った栃木県は宇都宮市。
2つのお祭りに行くための中継となる、現在の県庁所在地だ。
そして、言わずと知れた宇都宮餃子の震源地。

宇都宮にはJR駅と東武鉄道駅があるようだけど、降り立ったJR駅・・・。
この景観どこかに似ている気が・・・。
「そうか、これ仙台駅だわ」
駅から伸びたそれは仙台のものより小さいながらも、しっかりとペデストリアンデッキだ。
なんかこれだけで、東北民にはグッと親近感がわいた。

ハトに餌付けする風景も、「都市部に来た」って感じを強くさせた。
なぜかこういう風景は都市部のほうが見るような気がする。

ペデストリアンデッキから望んだ県道1号線。
仙台駅のようにワッと人もいないので、何かいい時間の流れだわ~とか思いながらも、疲労と空腹はピークへ。
それもそうだ。
夜勤明けに高速バスと新幹線を乗り継いで、ほぼ熟睡は出来なかったにもかかわらず、久々の未体験な都市部に興奮を隠せず、JR駅西口界隈をかなり歩き回ってしまっていた。
飢えたハイエナのように、当てもなく晩飯を探し回る(笑)
キャリーバックを引きずり、さも観光客然と見えるのが嫌な私は、3泊分の荷物をメッセンジャーバッグに詰めてしょって歩いていたものだから、肉体的にはなかなかの疲労だったに違いない。
そして夜も更けた頃、東口の繁華街に静かなタイ料理屋を見つけて滑り込む。
え?
宇都宮に来て初っ端がアジアン・エスニック!?
パクチー全開料理かよ(笑)
しかも、ちょっと量大目だし・・・。
続く
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